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奄美群島国立公園 2025.02.14(金)-02.16(日) 亜熱帯の奄美に息づく、
自然と人が織りなすストーリー 3日間

ツアーの詳細を見る (2025年度の募集は終了しました)
Overview

奄美群島国立公園の主要な島である奄美大島は、世界自然遺産にも登録され、その豊かな自然と独自の文化を今に伝えています。今回の旅では、マングローブの水路を進むカヤック、奄美のジャングルを歩くトレッキング、そして郷土料理や伝統的な産業や文化を通じて、この島に息づく自然と人々の暮らしを深く体感しました。

Schedule
1日目
発着 奄美空港(12:10)
食事 朝- / 昼 〇/ 夕〇
宿泊 開運の郷 やけうちの宿
  • 奄美空港に集合後(12:10)、専用車で奄美市内へ移動します(約50分)。
  • ガイドおすすめの郷土料理・鶏飯のランチをお楽しみください。
  • 専用車で奄美大島世界遺産センターへ移動します(約30分)。到着後、奄美大島世界遺産センターを訪問。奄美大島の森と生き物など実際にフィールドを歩いているように体感・観察したり、奄美大島の自然を守るための取り組みやルールを学んだりすることができます。
  • 「マングローブカヤック」広大で美しいマングローブの森を専門ガイドと共にカヤックで巡り、生態系や自然の魅力を体感します(約1時間30分)。
  • その後、奄美の奥座敷と呼ばれる宇検村へ移動し、やけうち湾に隣接する静かな宿「やけうちの宿」にチェックイン(2連泊)。夕食には、地元食材を使ったシマブタのしゃぶしゃぶをご用意しています。
  • 「ナイトプログラム」夕食後、希望者はナイトプログラムにご参加いただけます。周辺の川で「タンガ」と呼ばれる長腕エビの捕獲を体験します。
2日目
発着
食事 朝〇/ 昼 〇/ 夕〇
宿泊 開運の郷 やけうちの宿
  • 宿にて朝食後、UKEN79でレクチャーを受け、トレッキングへ出発します。
  • 「亜熱帯のジャングルトレッキング」奄美大島の最高峰で世界自然遺産に登録されている湯湾岳(694m)の山裾でジャングルトレッキングを楽しみます。奄美の自然、生態系はもちろん、途中の集落では人とのつながりを感じられる特別なコースを体験します。ガイドが選ぶ魅力的なスポットも見どころです(徒歩約3時間)。
  • 「奄美の産業に触れる」午後は古くから栽培されているサトウキビ畑を訪問し、その後、サトウキビを原料とする酒造工場を見学。製造工程について学ぶことができます。
    ※サトウキビの収穫時期により実施できない場合がございます。その際は、代替プランとしてタンカン狩りを体験いただきます。
  • 「BBQと伝統民謡」夕食はBBQを囲みながら、地元の伝統芸能である島唄を堪能します。
3日目
発着 奄美空港解散(13:30頃)
食事 朝〇/ 昼 〇/ 夕-
宿泊
  • 宿にて朝食後、専用車で海岸線をドライブしながら大島紬村へ(移動時間約1時間30分)。
  • 「大島紬と泥染め体験」大島紬の製造工程を見学し、泥染め体験を通して伝統文化に触れます。体験で染めた手ぬぐいは、お土産としてお持ち帰りいただけます。
  • その後、奄美大島産バニラビーンズを使用したお食事を楽しめるカフェ「Pole Pole」でランチを召し上がります。
  • 専用車で空港へ。奄美空港(13:30頃)にて解散となります。

Daily Digest

2025.02.14(Fri.)

晴れ(16℃ / 10℃)

当日の服装

天気も安定し、奄美でも気温が高く過ごしやすい気候だった。カヤックのアクティビティでは、カットソーに薄手のウェア(防水素材)やレインを羽織る方が多かった。足元はサンダル。夜のナイトプラグラムでは、ダウンやスウェットなど防寒対策が必要であった。

12:10 奄美空港、集合

奄美空港に集合し、専用車で奄美市内へ。
ガイドのマットさんおすすめの郷土料理店へ向かい、お店のスタッフから郷土料理にまつわる話を聞きながら、奄美で昔から飲まれている発酵飲料「ミキ」で乾杯。その後、地元で採れる新鮮な食材を使った料理と奄美を代表する鶏飯を堪能した。

奄美で昔から製法されている発酵飲料「ミキ」。今回、お世話になった花海houseでは、奄美に伝承される話も紹介いただけた。鶏飯も美味しかった。

15:30 奄美大島世界遺産センター&マングローブカヤック

奄美大島世界遺産センターで奄美大島の生き物や自然の展示物を見た後は、住用のマングローブカヤックを体験。レクチャーを受けた後に、ガイドの説明を聞きながら、穏やかな水路を進む。天候も安定し心地よい気候だった。満潮に近づく時間帯だったためマングローブの森の中まで入ることでできた。静かな流れの中で、奄美特有の自然を間近に感じるプログラムとなった。

干潮から満潮になる過程でマングローブの森の見え方も少しずつ変わっていく。運よくマングローブの森の中まで入れる水位となりさまざまな角度から楽しむことができた。

17:30 宇検村やけうちの宿着

夕刻、宇検村へ移動し、「やけうちの宿」にチェックイン。夕食には地元食材をふんだんに使ったシマブタのしゃぶしゃぶが振る舞われ、地元の食材を堪能。

20:30 ナイトプログラム“タンガ取り”

食事の後は、ナイトプログラムへ。希望者のみだったが全員参加。地元で「タンガ」と呼ばれるテナガエビ取りに挑戦した。ヘッドライトの明かりを頼りに、道なき道を進み川辺へ。ライトを照らすとタンガの目が光り、網ですくいとる。奄美の地域に根付く漁の知恵を楽しく学ぶことができた。皆さん夢中になり、遅くまで楽しんでいた。

真剣な表情でタンガを探す。徐々に慣れ、皆さん上手くタンガを探し当てていた。

2025.02.15 (Sat)

晴(19℃ / 9℃)

当日の服装

朝は、肌寒い気候であったが、日が出ると昨日より気温が高く、日焼け対策のため薄手のロングシャツを着用する方が多かった。トレッキングのため足元は登山靴を着用。午後のプログラムではさらに気温が上がりTシャツでも十分なほどだった。

8:30 ジャングルトレッキング

朝食後、マットさんよりレクチャーを受け、湯湾岳の山裾でジャングルトレッキングへ。
シマオオタニワタリやスダジイ、ヒカゲヘゴなどの奄美で見られる植物などを観察しながら清流や滝、カジュマルが作り出した自然の隠れ家などを巡っていく。途中に集落を訪れ、奄美の豊年祭や相撲文化の話など、ガイドの解説を通して自然と人のつながりについても学ぶことができた。
昼食は、奄美の伝統家屋でタンガの素焼きや美味しいカレーをいただいた。

ガイドブックに載っていないようなコースをマットさんの案内で進む。まさにジャングルトレッキングだった。

14:00 奄美の産業に触れる酒造見学

午後は奄美大島の伝統産業であるサトウキビを原料とする酒造工場へ。まずはサトウキビ畑を訪れ、特殊な道具でサトウキビを収穫。その後、搾汁機でサトウキビから新鮮なジュースを作って試飲。サトウキビの大きさや取れる場所により甘さが異なることなど新しい発見があった。また出来立ての黒糖の試食や奄美の黒糖焼酎の製造工程を学びながら、島の産業について理解を深めた。

どのサトウキビが甘そうか、探しながら刈り取り作業をおこなった。 クラシック音楽が流れる酒造。音の振動がよいお酒へと繋がる。良い香りが漂う。 サトウキビから黒糖焼酎へ。奄美の自然環境を活かした産業が今もなお継続されている。 

18:30 奄美のBBQと島唄ライブ

夕食はBBQを楽しみながら、奄美大島の伝統音楽・島唄のライブを堪能。地元の演奏家が奏でる三味線の音色と力強い歌声が響き、奄美の文化を肌で感じる貴重なひとときとなった。

奄美の海の幸も堪能。地域の方も合流し、奄美の食と音楽を楽しんだ。

2025.02.16 (Sun)

雨のち曇り(18℃ / 13℃)

当日の服装

朝から雨が降り、肌寒い気候。本日は文化体験のみだったため着脱しやすいジャケットで温度調整。

9:30 伝統工芸・大島紬と泥染め体験

最終日は、奄美の伝統工芸・大島紬の工房を訪問。大島紬の製造工程を見学し、職人の方から直にお話を聞くことができた。細かな作業と緻密な計画性に驚愕。
その後、泥染め体験を実施。輪ゴムで手ぬぐいを縛り、四苦八苦しながらイメージを巡らせ、シャリンバイと石灰の液につけた後に実際に泥田の中へ入って絞り染めを楽しむ。自然の恵みを活かした染色技法を学びながら、自分だけのオリジナル手ぬぐいを作成した。

昼食に奄美大島産のバニラビーンズを使用したカフェ「Pole Pole」でオリジナルピザをいただいた。自然の恵みを存分に味わい、最後に挨拶をおこない、旅の締めくくりとした。
その後、奄美空港にて解散。

今回の旅では、奄美大島の雄大な自然と、そこに根付く文化や産業を五感で体験することができた。すべてのプログラムが奄美の魅力を語るストーリーとなり、かけがえのない3日間だった。 また、現地ガイドや地域住民との交流を通じて、単なる観光ではなく「奄美を知る旅」として、より深い学びと発見の機会を得ることができ、この体験が、奄美の自然と文化を未来へつなぐ一助となることを願っている。

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