Report

JP
EN
Tour Report
Tour Report

富士箱根伊豆国立公園 2024.07.05(金) - 07.07(日) 多様な自然景観が詰まった風光明媚な「洋上の箱庭」
式根島アドベンチャー 3日間

ツアーの詳細を見る (2024年度の募集は終了しました)
Overview

富士箱根伊豆国立公園内に位置する式根島は東京から約160km南下した場所にある、約1万年前の噴火によってできたとされる火山島です。噴火の際に流れ出した溶岩によっていくつもの円型の湾がつくられ、リアス式海岸が形成されました。
今回のツアーでは、火山活動により形成されたダイナミックな景観や美しい海・豊かな生態系などを包括する式根島の魅力をアクティビティを通して丸ごと体感いただき、また島の成り立ちや歴史に触れ地域をより身近に感じる旅となりました。

Schedule
1日目
発着 竹芝客船ターミナル
食事
宿泊 船中泊
  • 竹芝客船ターミナル集合(22:30)。
    集合後、大型客船に乗船。竹芝桟橋を出港(23:00出港予定)し、式根島へ。
2日目
発着 式根島(野伏港)
食事 昼食(弁当)、夕食
宿泊 民宿きろく
  • 朝、伊豆大島、利島、新島を経由した後、式根島(野伏港)へ到着。
  • 到着後、展望ハイキングへ出発します。
    港から出会い橋を経由し、隈の井、第1~3展望台を経て式根島港まで歩きます。
  • 式根島港に到着後、水着に着替えシュノーケリングツアーに参加。シュノーケリングポイントまでの船上から望む荒々しい断崖の景色も楽しみです。
  • その後、露天風呂・松が下雅湯でゆったりと温泉に浸かり、疲れた体を癒してから、漁師宿「きろく」へと向かいます。
3日目
発着 民宿きろく
食事
宿泊
  • 朝、東要寺での瞑想を楽しみます。
  • その後、島内を歩きながら野伏港へと向かいます。
  • 大型客船に乗船(10:25出港予定)。竹芝桟橋へと向かいます。
    竹芝桟橋に着後、解散(17:40竹芝着予定)。

Daily Digest

2024.07.05(fri)

晴れ(35℃ /26 ℃)

22:30 竹芝客船ターミナル集合

夜10時すぎの竹芝桟橋は遅い時間にも関わらず客船ターミナルは旅人や帰宅する島民で賑わっていた。参加者全員が集合した後、早速、東海汽船の大型客船「さるびあ丸」に乗船。船内には食堂やシャワー(有料)などの設備が充実している。今回私たちが利用した特2等室は、1区画に2段ベッドが2つあり、それぞれがカーテンで仕切られ想像以上に快適なプライベート空間が確保されていた。
定刻通り23時に竹芝桟橋を出港。船はライトアップされたレインボーブリッジの下を通り、眼前にはスカイツリー、東京タワー、横浜方面までの夜景が広がり、現地までの移動が豪華な東京湾ナイトクルーズである。美しい夜景を楽しんでいたら、気がつくとあっという間に午前零時に。明日に備えて就寝した。

2024.07.06 (sat)

晴れ (30℃ /26 ℃)

9:00 式根島に到着。港からハイキングへ。

船は早朝から大島、利島、新島に寄港しながら目的の式根島には9時頃に到着。皆さんひどい船酔いに悩まされることなく、快適な船旅が楽しめたようだ。港で式根島観光協会の田村さんのお出迎えを受け、そのままハイキングへと出発した。

 

田村さんは観光協会の事務局長を務めているだけあって、島のことは何でもご存じ。何より式根島愛が強い!途中「このままだと目的地につかないのでは?」と思うほど、まるで落語家の如く式根島の歴史や自然について面白おかしく解説してくれた。  

 

火山活動によって現在の形がつくられた式根島は流紋岩から成る島とのこと、ハイキング中に見える美しい海や緑がその白い岩質に綺麗に映えていた。また、リアス式海岸や離島独特の植生豊かな森を楽しみながら式根島港を目指した。  

火口があったとされる島の南西部には、白い流紋岩質の岩場が残っている。  

14:10 式根港に到着。シュノーケルツアーへ。

田村さんの話と、変化に富んだ景観の中でのハイキングをたっぷりと楽しんだ後、午後からはシュノーケリング体験。ここからの案内は田村さんから式根島マリン下井さんにバトンタッチ。ポイントまでは下井さんが操舵する船でアプローチする。

 

途中、大きな波の中を進んだが、式根島の海を知り尽くした大ベテランの下井さんはこの程度の波は意にも介さず私たちを安全にポイントまで運んでくれた。船を起点にいざシュノーケリング体験の時間。複雑に入り組んだリアス式海岸の入り江の中は、潮の流れがほとんどなく、ライフジャケットも装着しているため初心者の方も安心である。
美しい海には色とりどりの魚たちが泳ぎ回り、ついつい時間を忘れてしまうほどであった。  

 

15:30 大自然のなかの温泉で疲れを癒し、島で唯一のお寺「東要寺」に立ち寄る。

港に戻り、式根島港近くにある松が下雅湯で疲れた体を癒した後に島で唯一のお寺「東要寺」に立ち寄った。地元で有名な“サーファー和尚”からの説法と瞑想体験で、今度は都会の生活で疲れた心を癒す。「怒りや恨みなどネガティブな感情をいつまでも抱えたままでは人生もったいない」という住職からの言葉がとても胸に響き印象に残っている。

境内には樹齢900年のイヌマキの巨木やナギの自生地があり、生命力の強さを感じることができる。  

本日はのお宿は民宿「きろく」さん。清潔で快適なのはもちろん、暖かいおもてなし、新鮮で美味しいお料理と、三拍子揃ったお宿であった。夕食後は宿から歩いて数分の公園に出かけての星空観察。満点の星空と天の川、時折現れる流れ星に歓喜した。  

2024.07.07 (sun)

晴れのち曇り(29℃/26℃)

ショートクルーズを楽しみ、帰路へ。

朝食後に再び下井さんの船でショートクルーズを楽しんだあと、地鉈温泉に立ち寄り野伏港へと向かった。さるびあ丸が出港する際に、あらかじめ田村さんからいただいた紙テープをデッキから投げ、島の人たちとの別れを惜しんだ。そして最後まで手を振って見送ってくれた田村さんの姿がどんどん小さくなっていく中、後ろ髪を引かれながら式根島を後にした。  

17:40 竹芝客船ターミナルで解散

 

竹芝客船ターミナルにて挨拶を済ませ、解散。ご参加者や現地の方々に数多くのサポートを受けて無事に旅を終えることができた。式根島の魅力は、自然や歴史、文化だけでなく、島民の方々の温かさでもあることを改めて実感した旅となった。

ツアーの詳細を見る (2024年度の募集は終了しました)