ネイチャーフォトグラファー
柏倉陽介と巡る礼文島
地球とつながる旅 4日間
2026.07.18(土)— 07.21(火)
利尻礼文サロベツ国立公園
Overview
このツアーで
体験できること
7月下旬、日本最北端に位置する利尻礼文サロベツ国立公園へ行ってきました。
今回の旅の舞台は礼文島。冷涼な気候や偏西風の影響を受ける島は、迫力の山岳景観であったり、海岸近くでも高山植物が見られたりと、独特な自然環境が育まれていました。
日本中が暑さに覆われている中、比較的涼しく快適な旅となりました。 また、島を取り囲む海は、利尻昆布やウニなど、豊かな海の恵みを人々にもたらし、旅では、多くの島の方々と触れ合い、交流をすることができました。
一方で近年は、海水温の変化などによる自然環境の変化が、島の暮らしや産業にも少しずつ影響を与えていることも知りました。 またネイチャーフォトグラファー・柏倉陽介氏の想いがこもった解説と案内は私たちにより礼文島の魅力を伝えてくれました。ただ美しい景色を訪れるだけではなく、自然と人の暮らしがどのようにつながっているのかを体感しながら、「地球とつながる」4日間の旅となりました。
Schedule
ツアースケジュールの目安
DAY 1
- 発着
- 稚内空港
- 食事
- 夕食
- 宿泊
- ホテル礼文
DAY 2
- 食事
- 朝食、昼食(弁当)、夕食
- 宿泊
- ホテル礼文
DAY 3
- 食事
- 朝食、昼食(弁当)、夕食
- 宿泊
- ホテル礼文
DAY 4
- 食事
- 朝食、昼食
Daily Digest
ツアーのダイジェスト
稚内から、北辺の地へ
旅のスタートは、日本最北の地・稚内。まずは、稚内の市街を展望できる稚内公園へ。
その後、稚内港からフェリーに乗り、今回の旅の舞台となる礼文島へ向かいました。
稚内から礼文島までは、およそ2時間の船旅。海の上を進むにつれ、利尻島、礼文島が徐々に近づきこれから始まる旅への期待が高まります。今回の旅は、目的地に到着するまでの移動そのものも、旅の大切な時間です。

礼文島へ
礼文島到着後は、3泊を過ごす「ホテル礼文」へ。素晴らしい海鮮料理を楽しんだ後は、ネイチャーフォトグラファーの柏倉陽介さんによる礼文島の紹介と撮影レクチャーの時間を設けました。
柏倉さんが礼文島に来るまでの経緯や、写真家として世界各地の自然を撮影してきた経験、そして現在暮らしている礼文島についてお話を伺いました。
翌日から実際に島を歩く前に、柏倉さんの視点を通して礼文島を知ることで、参加者一人ひとりがそれぞれの視点で島を見る準備をする時間となりました。
礼文島北部・スコトン岬へ
2日目は、礼文島北部へ。
柏倉さんの住まいもあるスコトン岬周辺を訪れ、島の自然を歩いて体感します。
海に囲まれた礼文島では、場所によって表情が大きく変わります。
荒々しい断崖からがかつて昆布漁で栄えた海馬島(とどじま)が見られ、さらに日本海を一望でき、北の果てに来たことを実感しました。


途中、柏倉さんの礼文島の起点となっている場所でもあり、柏倉さん自身で取り組んでいる「星空鑑賞区」を訪問し、礼文島の星空への想いを柏倉さんの伺いました。


ゴロタ岬周辺をハイキング
この日のメインアクティビティは、ゴロタ岬からのハイキング。想像以上のダイナミックな景観の中ハイキングを楽しみます。
島の自然は、風や海、気候など、さまざまな要素によってつくられています。植物や地形についてだけではなく、柏倉さんから写真家としてどのように自然を見ているのか、どんな瞬間にシャッターを切るのか、カメラの使い方といった話も伺いました。
同じ景色を見ていても、視点を変えることで新しい発見がありました。参加者の皆さんも、それぞれがカメラやスマートフォンを手に、普段とは少し違う視点で礼文島の自然を楽しんでいました。



専用車に乗り換え、アザラシが見られる場所へ。
いくつか巡り期待通り、海岸周辺に生息するアザラシの姿を見ることができました。
島の自然を「見る」だけではなく、そこに暮らす野生動物の存在を感じる時間となりました。

利尻昆布の作業場を訪問
午後は、礼文島の基幹産業のひとつである昆布漁に触れるため、漁師の方の作業場を訪問しました。
礼文島周辺の海は、高級昆布として知られる利尻昆布の産地です。
私たちが普段何気なく口にしている昆布ですが、一本一本が海から採られ、干され、選別されるまでには、多くの時間と人の手仕事があります。
漁師の方からは、昆布漁の仕事についてだけではなく、近年感じている海の変化についてもお話を伺いました。海水温や自然環境の変化は、昆布やウニなどの海洋資源にも影響を与えています。
実際に海と向き合いながら仕事をしている人の言葉を聞くことで、環境問題を遠い世界の出来事ではなく、自分たちの食や暮らしにつながる身近な問題として考える時間となりました。


海辺でのBBQと地元の方との交流
夜は、地元の方も通う海沿いの食事処でBBQを楽しみます。
その前にすぐ目の前のビーチで鉱石「メノウ」探しもおこないました。時間も忘れるほど、メノウ探しに没頭しました。

島周辺で採れる食材を中心に、あわび、うに、たこ、つぼ貝、ほっけなどなどに舌鼓。参加者同士や柏倉さん、そして地元の方々との交流もありました。
参加者と地元漁師との音楽のセッションもあり、貴重な時間を過ごすことができました。
参加者も少人数だからこそ自然と会話が生まれ、同じ景色を見て、同じ時間を過ごすなかで参加者同士の距離も少しずつ近づいていきました。


柏倉陽介さんの「とっておき」を巡る
3日目は、柏倉さんおすすめのネイチャースポットを巡りました。
世界各地の自然を撮影してきた柏倉さんが、なぜ礼文島に魅了され、この島で活動することを選んだのか。
その答えのひとつを感じるような、島の風景を訪れました。
有名な観光地だけではなく、その日の天候や光の状態を見ながら場所を選ぶのも、自然を相手にする旅ならではです。
「今日はどんな景色に出会えるだろうか」
そんな偶然も含めて楽しむ時間となりました。
礼文島町高山植物園を訪問
柏倉さんの提案でまずは高山植物園へ。柏倉さんによる植物撮影のレクチャーもありました。
写真が好きな参加者はもちろん、普段あまり写真を撮らない方にとっても、植物をじっくり観察するきっかけとなりました。
ただ「きれいな花を見る」のではなく、どのような環境に咲いているのか。
どの角度から見ると、その植物らしさが伝わるのか。
写真を撮るという行為を通じて、これまで何気なく見ていた自然を、より深く観察する時間となりました。

その後、砂浜に打ち上げられた穴あき貝が一面に広がる不思議な場所へも連れて行ってもらえました。

漂流ごみから作るアート作品
礼文島で漁師をしながらアート作品を制作する中野さんを訪問。
まずは干している昆布を眺めながら、礼文島の生活を教えてくれました。
その後、もう一つの顔であるアーティスとしての活動を知るためにアトリエへ。漂流物やごみを利用した素晴らしい作品を紹介いただきました。皆さん、作品の素晴らしさだけではなく、それぞれの作品から伝わるメッセージに心を打たれていました。



桃岩ハイキング
午後は、桃岩展望台駐車場から島の稜線に沿って歩き、草原景観や灯台、高山植物などを楽しみながら歩きます。
標高が低いとは思えない山の迫力と高山植物の群生。北の果てのハイキングは日本とは思えない風景でした。
ゴールは映画北のカナリアの撮影地。自然から観光名所へがらりと雰囲気が変わりました。




柏倉さんのこれまでの旅に触れる時間
期待していた星空ウォッチングは、残念ながら今回のツアーでは拝むことができませんでしたが、後日柏倉さんから参加者の皆さんへ星空の写真のプレゼントがありました。星空は次回の楽しみにしておきます!
この日は、柏倉さんの計らいで、これまで撮影したしてきた世界中の写真を見せていただきました。
写真を通して自然環境の変化を伝える活動を続ける柏倉さんから体験を通したリアルなお話も聞くことができました。美しい風景の写真の背景には、その場所で起きている環境の変化や、人間と自然との関係がありました。

礼文島から稚内へ
3日間過ごした礼文島を後にし、フェリーで稚内へ戻ります。香深港を離れる際は、柏倉さん、ホテル礼文のスタッフの皆さんの温かいお見送りを受けました。
宗谷丘陵「白い道」を歩く
稚内到着後は、昼食を済ませ、日本最北端の宗谷岬へ。
一大観光地らしく多くの方で賑わっていました。遠くに広がる海を眺めながら、今回の旅を振り返ります。

その後、宗谷丘陵へ。
特産のホタテの貝殻を敷き詰めた真っ白な道「白い道」を歩きました。
まさに北海道のイメージである壮大な牧草地と青い空と海、そして白い道の美しいコントラストが魅力でした。4日間の旅の最後に、もう一度、風を感じながら大地を歩く時間となりました。

旅を終えて
今回の旅では、礼文島の雄大な自然を歩きながら、写真家・柏倉陽介さんの視点を通して、自然を見つめる時間を過ごしました。
柏倉さんによる自然や環境についての話は、実際に礼文島の草原を歩き、海を眺め、その土地で暮らす人々と出会ったからこそ、より深く参加者の心に届いたのではないでしょうか。
また、昆布漁師をはじめ、島で暮らし、仕事をする人々との交流も、この旅を印象深いものにしました。
国立公園という場所を訪れ、実際に歩き、人の話を聞くことで、自然環境についてより身近に考えるきっかけとなりました。
旅を終えたあと、日常に戻ってからも、自然や地球とのつながりについて少し考えてみる。
そんな体験を、一人でも多くの方と共有していきたいと思います。